先月、日高郡内に住む10代の女性が副業サイトの利用をきっかけに、20万円をだまし取られていたことが7日分かった。御坊署は特殊詐欺事件とみて捜査している。

 調べによると、今年9月初旬、日高郡内に住む10代の女性が携帯電話で副業先を探していたところ、「サイトを利用する男性から相談を受ければ報酬がもらえる」「相談はメールで受ける」という書き込みがあるサイトを見つけ、利用。サイトから紹介された「山田」と名乗る男性の相談に乗った女性は、男性から「報酬として60万円払うので口座番号を教えてほしい」と言われ、メールで口座番号を送信したが、その口座番号が確認できないと言われた。

 女性がサイトの管理者に問い合わせたところ、「個人情報のやり取りには、プレミアム会員になる必要がある」との回答があり、女性は11月13日、コンビニエンスストアのATM機から相手の指定する口座に20万円を振り込んだという。

 不審に思った女性が家族に相談。7日、同署を訪れ、被害が分かった。

 同署管内で今年発生した特殊詐欺被害は架空請求、還付金各1件に続いて3件目。被害額は3件計142万8632円となった。

 同署は電話やメールで身に覚えのない請求をされた場合など、特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル「その話ホンマに大丈夫? かけて損なし『ちょっと確認電話』(0120―508―878)」の利用を呼びかけている。