写真=岩内の河川敷で放水する消防団員

 秋の全国火災予防運動初日の9日、御坊市で消防本部による不特定多数の人が出入りする防火対象物の立ち入り検査がスタート。消防団は参集と放水の訓練を行った。

 立ち入り検査はトップで湯川町小松原の北裏病院を訪問。予防課の職員が自動火災報知設備が正常に作動しているか調べ、届出書類を細かくチェックした。15日までの期間中に市内14施設で行っていく。

 不備があれば改善を指導。予防課は「消防用設備の維持管理を徹底し、避難口や通路の確保など、利用者の方の安全確保に努めてほしい」と協力を求めていた。

 消防団は御坊大橋付近、岩内地内の日高川左岸河川敷で、全6分団で放水。万が一に備え、連帯強化や技術向上を図った。

 紀伊半島沖を震源とするマグニチュード9・1の地震が発生、大津波警報解除後に市内各地で火災が起こったと想定し、御坊、湯川、藤田、野口、塩屋、名田の6分団合わせて223人、25台が参集。その場で隊を編成して日高川から取水、ホースを延長し、ポンプで中継して放水した。

 女性消防隊の9人も参加。訓練を見守った坂口秀紀消防長は「災害による犠牲者ゼロを実現するためには、消防団と消防本部との連携協力体制が必要不可欠。これからも災害対応力の強化に取り組むとともに、本部の活動にお力添えをお願いします」、藪脇菴司団長は「自然災害はいつ発生してもおかしくない状況。今後も引き続き災害に対応できるよう、消防団活動をよろしくお願いします」と呼びかけた。