写真=医師になるアルガンを皆で祝福

 紀の国わかやま文化祭2021地域文化発信事業「市民と一緒に創る笑劇 病は気から」が7日、御坊市民文化会館大ホールで上演され、約380人が喜劇を楽しんだ。

 自分を病気だと思い込み、あやしげな医師の処方する大量の薬を毎日使っている金持ちの男アルガンが、音楽家の恋人がいる娘のアンジェリカを医師の若者と無理やり結婚させようとするが、賢い侍女が機転をきかせて娘を助けるという物語。原作はフランスの劇作家モリエールの喜劇だが、全編御坊弁となっている。

 アルガンが「あらくたい」「がいなもんじょ」など御坊弁で話すたびに笑いが起こり、派手なジェスチャーを交えた役者の熱演に観客は楽しそうに見入った。最後にアルガン自身が医師になり、皆にクラッカーで祝福されると大きな拍手が起こっていた。