日本漢字能力検定協会は「今年の漢字」を募集している。今年はどんな漢字が選ばれるだろうか。一年を振り返ってみる。

 ▽1月=ジョー・バイデン氏が第46代アメリカ大統領に就任▽2月=国内でワクチン接種始まる▽スエズ運河でコンテナ船が座礁、東京五輪聖火リレースタート▽5月=星野源さんと新垣結衣さんが結婚▽7月=東京五輪開幕、熱海で大規模な土石流が発生▽8月=タリバンがアフガニスタン制圧▽9月=岸田文雄氏が自民党新総裁に選出▽10月=緊急事態宣言が全面解除、秋篠宮家の長女・眞子さんと小室圭さんが結婚、京王線車内で切りつけ事件、衆院選で自民が絶対安定多数――など。さまざまな出来事があったが、今年の漢字に選ばれそうなのは昨年に続きコロナ関係、東京五輪、眞子さんの結婚だろうか。

 「今年の漢字」は、毎年さまざまな漢字が選ばれているが、実はオリンピック(夏季大会)の年は「金」が選ばれることが多い。2000年以降でみると、2000年、2012年、2016年の3回が「金」だ。金メダルを多くとったり、金銀銅のメダル数が過去最多だったりなどで、「金」が選ばれてきた。東京五輪ではメダル数は過去最多の58個、金メダルも過去最多の27個。眞子さんや人気女優の結婚など、めでたいこともあったので、そういった意味でもやはり今年も「金」が濃厚になってくるのではないだろうか。

 毎年予想し、そう的中率は高くないが、意外な漢字が選ばれるのも「今年の漢字」の面白いところ。募集は12月6日まで。インターネットでも応募可能なので、それぞれ思い思いの漢字一字を応募してはどうだろうか。    (城)