写真=宮ノ前に建設された新オフィス兼物流センター

 清涼飲料水などのインターネット販売で業績を伸ばしている印南町印南、株式会社ナカヱ(中江稔浩代表取締役社長)が宮ノ前に建設していたオフィス兼物流センター「宮ノ前ベース」が完成し、4日午前10時から現地で竣工式が行われる。

 ナカヱは1932年5月創業。資本金1000万円、売上高19億3300万円(2020年12月期)、従業員数29人。地元や県内の食品小売業者等に食品を販売してきたが、1999年から飲料水のネット販売を開始した。お茶や野菜ジュースなど取扱商品も増やし、売上高は右肩上がり。昨年からはコロナの影響もあってさらに業績を伸ばしている。新施設建設に向けてはナカヱ、県、町の3者が今年4月、立地協定を締結していた。

 宮ノ前ベースの敷地面積は9596・95平方㍍、延床面積は1927平方㍍で、うちオフィス451平方㍍、物流センター1476平方㍍。地元雇用は3年間で10人を予定。施設建設などの投資額は4億5000万円。商品を保管、発送する施設はこれまで御坊市内にあったが、オフィス部分が20日から、物流センター部分が来年1月5日から新施設に引っ越しとなる。物流センター部分は現在の1・4倍の広さになり、需要増に対応していく。本社は引き続き印南地内の事務所に置く。

 新施設の設計は和歌山市の株式会社岡本設計(坂本暁史代表)、施工は田辺市の株式会社田中組(瀧川公平代表)。