写真=ボランティア連絡協議会のメンバーが植栽

 日高町ボランティア連絡協議会(白井たづ代会長)のメンバーら約30人が9日、小中のふれあいセンター花壇にキンセンカの苗約600本を植えた。

 日ノ岬沖で日本人遭難者を助けようとして亡くなった海の勇者として知られるデンマーク人、ヨハネス・クヌッセン機関長が好きだった花。2007年夏に行われた県と日高町のデンマーク訪問で、前町長の故中善夫氏らの訪問団がクヌッセン機関長の生まれ故郷、フレデリクスハウンの市長から〝友情の印〟として種を譲り受けた。その年の冬に花を咲かせ、以後、毎年種を採取。今年で14世代目となった。今回の苗も5月に種を取り、御坊市の暖地園芸センターの協力で育てた。

 参加者たちは長さ5㌢程度の株を1つずつ丁寧に植えていき、「きれいな花が咲きますように」と願いを込めた。

 松本秀司町長も参加し、「春にはきれいな花が咲き、クヌッセン機関長を思いながら心を和ませてくれる」と話した。

 キンセンカはふれあいセンター前に植えた分を含めて約1600本あり、保育所、小中学校、役場周辺などにも植栽した。来年2~3月に花を咲かす。