写真=温州ミカン「ゆら早生」を収穫する参加者

 都会に住んでいる人が農作業を体験する「ムラ暮らしインターン」事業が、由良町で行われている。

 主催は昨年度まで同町の観光や地域づくり推進業務の委託を受けていた福岡県の一般社団法人九州のムラで、将来的に移住や就農につなげることを目的とした農林水産省の農山漁村振興交付金事業。東京、大阪、愛知から20代から50代までの男女8人が参加し、地元農家3軒が受け入れている。

 日程は今月1日から7日間で、初日がオリエンテーション、2日目は選果場見学や座学などを実施。3日目には三尾川集落センター近くの数見農園の園地で温州ミカン「ゆら早生」の収穫作業を行った。園芸ばさみで1つずつ丁寧に収穫。愛知県大府市の大学生、束村俊輔さん(20)は「体験で地域や人との温かいつながりができるので参加しました。豊かな自然の中で暮らしているこの地域の人柄の良さを感じました」、大阪府和泉市の会社員男性(49)は「将来的に田舎への移住を考えています。青空の下で作業するとリフレッシュします」と笑顔を見せていた。数見農園の数見隆一郎さん(45)は「体験を通じて由良町を好きになってもらい、今後もつながりを深めていければと思います」と話していた。中谷明博さん、川口拓洋さんの園地でも作業し、施肥などを体験している。