写真=選果機を流れてくるキュウリ

 施設栽培キュウリの出荷シーズンに入り、JA紀州(芝光洋組合長)のみはま胡瓜(きゅうり)撰果場は3日から、選果機を使って出荷作業が本格化。今期は600㌧を目標に県内や大阪などへ出荷される。

 9月上旬から10月にかけ定植したハウス栽培キュウリの収穫が10月初旬から始まり、出荷量の増加に伴って同撰果場はこの日から選果機を稼動。今月と来年2月にも定植を行い、春をピークに、来年7月まで出荷が続く。

 同JAキュウリ部会長の谷禎夫部会長(54)によると「今年も昨年同様台風被害もなく、順調に生育。品質も上々で秀品率も高くなっている」という。

 生産者の高齢化で減少傾向の同JAキュウリ部会生産者は現在21人。JA担当者は「病気に強い品種や消毒回数が少なく、収量性の高い品種に変更するなどして、省力化や安定供給に取り組んでいる。今後は、休耕施設を引き継いで生産を継続できる体制作りも行っていければ」と話していた。