10月25日は「パスタの日」。職場の朝のあいさつで「きょうは○○の日」と紹介していると妻が言い、その日の夕食はスパゲティになった。パスタはイタリア語で「麺類」。イタリア料理で小麦粉を練って作った食品は全てパスタと呼ばれ、スパゲティはその一種である。そんなクイズに答えながら楽しい食卓を囲んだ後日、麺を含めて買い物に行くと、支払い総額が思った以上に多かった。

 農林水産省は輸入小麦の売り渡し価格を10月1日から、1㌧当たり6万1820円に引き上げた。これは4月と比べて19%アップとなり、13年ぶりの大幅値上げ。ここ10年で最も高くなっているという。これが商品の価格にどのくらい影響するかというと、同省の試算で食パン1斤2・3円、うどん1杯(外食)1・4円、ラーメン1杯(外食)1・0円、小麦粉1㌔14・1円の値上げになる。

 先日、製粉大手企業が原料価格の高騰等で家庭用の小麦粉やパスタを値上げするというニュースが流れた。同社は来年1月4日納品分から家庭用小麦粉やミックス製品、パン粉など、2月1日納品分からそうめんなどの乾麺製品、パスタとパスタソース、冷凍食品をそれぞれ値上げ。輸入小麦価格の引き上げとその他原料費、人件費等の上昇が原因で家庭用小麦粉は7月、ミックス製品やパスタは9月に値上げしたばかりだった。

 小麦に限らず家計を直撃している値上げラッシュの一方で行われている総選挙。各党とも給付金を公約に掲げている。確かにバラマキはうれしいが、政府が値上がりに対して無策ではだめ。また、全ての人の所得向上にも取り組み、楽しい食卓を囲める日本にしてほしい。     (笑)