写真=かわべ天文公園の広場で青空に向かって風船を飛ばす園児

 日高川町のかわべ保育所(吉村永子所長)は15日、年長5歳児51人が園外活動「お楽しみツアー」を行った。

 自分たちの住んでいる町について知る機会にと毎年実施。例年はAコープかわべ店で買い物体験や、日高川漁協、かわべテニス公園などを訪問しているが、今年は縮小して開催。事前に準備された菓子を保育所でお買い物ごっこしカバンに詰めて出発。鐘巻の道成寺を訪問し、現在中開帳されている秘仏千手観音をお参り。小野俊成院主に千手観音の手の意味など話を聞いた。和佐のかわべ天文公園では給食を弁当にしたランチを食べたあと思い出づくりのひとつとして、1人一つずつ風船を持ち、「遠くまで飛んで行きますように」と願いを込めて一斉に飛ばした。青空に舞い上った青や白、黄、赤など色とりどりの風船に子どもたちは「わーっ」と飛び跳ねて喜び、芝生の端まで追いかけ、空に消えるまで見送っていた。

 風船にはかわべ保育所の住所や園児の名前とともに「届いたらお便りくださいね」など書かれたメッセージが取り付けられている。毎年県内外から手紙が届き、過去には東京から返信があったという。