新型コロナ禍で打撃を受けている観光産業を支援する和歌山県独自の施策「わかやまリフレッシュキャンペーン」が好評だ。昨年度初めて実施され、今年度は第2弾「2nd」として実施されたが、早々に完売。県では補正予算を組んで今月8日から「3rd」をスタート。今回は10回程度に分けて販売するが、初回分は3時間で売り切れた。旅行代金等を県が半額(最大1万円)補助する上、1回の利用で2000円分の地域クーポン券がついてくるのだから、お得という以外の言葉がない。

 ご存じの方も多いだろうが、例えば5000円のランチプランを申し込むとすると、半額でいいので電子チケット2500円分を購入。さらに2000円分のクーポン券があるので、実質500円で豪華ランチが食べられる。クーポンはその日のうちに使わなければならないが、多くのスーパーやコンビニでも利用できるので使い勝手がいい。キャンペーンがなければなかなか行く機会のない飲食店へも、お得な今だからと利用する人が多い。筆者もその一人で、昨年度2回、今年度は2ndを1回利用し、大満足だった。消費を大いに喚起し、ホテルや飲食店等にも大きな経済効果がある、実効性のある事業だといえる。国ももっと見習ってほしい。

 岸田首相は14日午後、国会本会議で衆議院を解散。19日公示、31日で総選挙が行われる。岸田首相は数十兆円規模の経済対策といっていたが、具体的に何をするのかはっきりと示してほしい。野党ももっと存在感を示すような政策を示してほしい。いま国民が求めているのは漠然としたキャッチフレーズではなく、実効性のある施策だ。     (片)