写真=「ありがとうございました」小林製薬のトイレプレゼントに喜びの全校児童

 日高川町の寒川第一小学校(高台浩校長)が小林製薬㈱の社会貢献活動「小学校に洋式トイレプレゼント!」企画に当選し、体育館の男女トイレに1基ずつ、待望の洋式便器が設置された。便器のほかに床や壁も明るく清潔にリニューアルされ、今月1日にはオンラインの贈呈式が行われた。

 小林製薬は「明日を担うこどもたちに、笑顔を届けたい」と、全国の洋式トイレがない小学校を対象に、改修希望校を募集。寒川第一小は体育館の男女トイレが和式のみだったため、おととしの募集に手を挙げた。

 審査の結果、青森県の石鉢小、沖縄県の大山小などとともに全国5校の贈呈校に選ばれ、今年の夏休み、コロナの影響で1年先延ばしとなっていた改修工事が行われた。

 体育館には男女のほか多目的トイレがあり、多目的は以前から洋式便器だったため、男子の個室(1室)と女子の2つの個室のうち1室を洋式便器に改修。同時にタイル張りの床のリニューアルと壁の洗浄、女子の和式便器と男子の小便器への足型目印シール設置なども行われ、以前とは見違えるほど明るく清潔感あふれる空間に生まれ変わった。

 1日のオンライン贈呈式には、小林製薬の小林章浩社長とトイレを贈られた全国5校の校長らが出席。寒川第一の高台校長は「子どもたちが新しくなったトイレを見た瞬間、『わぁきれい』と驚きの声を上げました。いまはコロナのため実施していませんが、運動会などのイベントの際には地域の方も利用されます。今後はきれいになったトイレを使っていただけるのがうれしく、ありがたいです」などと感謝した。

 11人の全校児童も大喜びで、5年生の福隅陽菜さんは「いままで体育館のトイレは古くて、どちらかといえば使いたくなかったけど、新しくきれいになって使いたくなりました。行事のときには地域の人にも使ってもらいたいです」と話している。