写真=鍬入れを行う子どもたち

 ㈱サンクリエーション(御坊市薗、成岩慎吾代表取締役社長)が創業30周年を記念した体験型建築プロジェクト「きっず工務店プロジェクト」で21日、湯川町小松原地内の同社分譲地で入社式と地鎮祭が行われた。

 日高地方を中心に抽選で選ばれた小学1年生から5年生まで男女15人が参加。入社式では成岩社長が「みんなのおかげでいい天気になりました。これから職人さんが一つ一つ丁寧に教えてくれますので、社員として言うことをよく聞いて確実に覚え、大人になったとき、この家を建てたんだと思い出せるように頑張ってください」とあいさつし、一人ひとりに自分専用の道具一式を授与した。

 現場監督(講師)の木哲也さん、宮所裕喜さん、角幸彦代表取締役会長のあいさつに続き、地鎮祭で工事の安全を祈願。そめみち染物旗店協力の「半てん」を羽織った子どもたちは、「鍬入れ」という儀式に臨み、元気よく「えい、えい、えい」と木製の鍬で砂山を崩した。

 小学生が地鎮祭から完成までの建築工事を体験して学べるプロジェクトで、子どもたちは来年3月6日まで全10日間の体験イベントに参加。「きっず工務店」に〝入社〟した「見習い技術者」(アーキッズ)として扱われ、今後、基礎工事、上棟、外壁、内装、外構、完成引き渡しの各工程を通し、さまざまな業種の職人の仕事を体験する。

 趣味で家具を作るという父の影響で興味があり、参加した日高川町の谷快理君(川辺西小学校1年)は「楽しみ」とやる気満々。道具一式を身に着けて「重たーい」と話し、「お父さんと一緒にとんかちやドリル、かんなもやったことがあるよ。頑張りたいです」と笑顔で話していた。