第103回全国高校野球選手権和歌山大会。先日の2回戦では、地元高校に所属する、おいが和歌山球児の聖地紀三井寺でプレーさせてもらった。試合は力及ばず敗れたが、はつらつとした動きで十分に楽しませてもらった。3年生なのでこれで引退だが、最後に素晴らしいものを見せてくれた。

 野球を始めたのは小学低学年のころ。当時、すでに過疎化の影響からチームは部員不足に陥り、子ども2人とおいの父親で練習する日々だった。それでも野球をやめることなく続け、最後の夏に至る。中学校に進めば部員がそろうのかと思いきや所属した軟式野球クラブチームもギリギリ。その後、中学校のクラブ活動に移り、野球を続けることができた。両者の指導者には「ありがとう」と言うしかない。

 中学校では、ジュニア駅伝の花の1区を任せてもらうこともできた。野球で培った体力、精神力を発揮し、堂々とたすきリレーを展開。「野球の力」を改めて見せつけてくれた。「この子がいたおかげで、いいチームができた」と駅伝の指導者に言ってもらったのが何よりうれしい。

 そのほか、中学硬式野球の指導者にトスマシーンをいただいた。関係者にはお礼の気持ちしかない。

 ヒット、リリーフ、バント、守備、ラン等々で躍動した紀三井寺での試合後、おいからラインのメッセージが。「よくやった」の返信に「こちらこそ感謝しかないです。ありがとうございました」。多くの人のサポートを少しは理解してくれたのだと感じる。おいの心の成長をみると、2021夏に野球の素晴らしさを再発見。おじからも周囲の多くの支えに再度感謝を申し上げたい。(賀)