写真=ピザを焼く利用者ら

 ひきこもり状態にある人への支援活動を行っている、美浜町和田のNPO法人ヴィダ・リブレ(宮西照夫理事長)は10日、利用者と他団体のメンバーらがピザを焼いて交流するイベントを開いた。

 同NPOは先月から施設内でレンガのピザ窯を製作し、利用者らが1個ずつ積み重ねて完成した。

 「ピザで広がるあったまる笑顔の輪」と題したイベントは、ひきこもり状態にある当事者に、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)と呼ばれるコミュニケーションスキルを身につけてもらう機会を提供することが目的で、利用者と他団体メンバーが談笑する姿もみられた。

 利用者の男性(25)は、「普段は話さない人たちと話せる機会は、とても貴重だし、ピザもおいしく焼けてよかったです」と話していた。

 同NPOは今年度から、日高圏域6市町に加え有田市、広川町の住民に対するひきこもり相談と居場所支援等を無料で実施しているほか、若者サポートステーションわかやま(和歌山市本町)と連携し、利用者の就労支援も始めている。