県は14日、県内の飲食店が新型コロナ感染症拡大防止対策で購入した備品に対して助成すると発表した。

 対象となる備品は消毒液、非接触ディスペンサー、間仕切り(アクリル板等)、網戸、サーモグラフィカメラ、二酸化炭素濃度測定器など。購入や設置の経費に対し、4分の3以内を助成する。上限は30万円。

 対象者は▽県内で飲食衛生法に基づく営業許可を受け、営業実態がある者▽中小企業基本法に規定する中小企業者(個人事業者を含む)▽県の定める新型コロナ感染症拡大予防対策に係る認証制度で飲食店の認証を受けた店舗を有する事業者、またはカラオケボックスの認証を受けた店舗を有する事業者――の全ての要件を満たすこと。申請期間は今月28日から10月29日まで。申請は1事業者1回限りで、対象経費6万円以上で申請すること。

 市町村から同様の目的で助成金を受けている場合(見込みを含む)も申請は可能だが、金額については調整となる。申請方法の詳細は28日までに県のホームページに掲載し、同日までにコールセンター専用窓口も設ける。

 仁坂吉伸知事は14日の定例会見で今回の制度内容について説明し、「ガイドラインの順守を認める県の認証が対象となるので、まずは認証を取得のうえ申請してほしい」と呼びかけた。