日高川町鐘巻地区の田んぼで14日、川辺西小学校(小川吉信校長)の5年生35人が古代米の田植えを体験した。児童たちははだしで田んぼに入り、ぬかるみに足をとられながらも一株ずつ丁寧に植えていた。

 道成寺参道で「あんちん」を経営する石倉忠明さんの田んぼで、この日の田植えも石倉さんが指導。

 柏木千花さん(10)は「泥はちょっと嫌だけど、気持ちいい。収穫したら、昆布おにぎりにして食べたい」と元気に話していた。

 古代米は稲の原種である野生稲の特徴を受け継いでいる。子どもたちが植えたのは、その中でも黒色に近い色で食物繊維の豊富な紫黒米(しこくまい)。最近は健康食としても注目されているという。