先日、県高校総合体育大会バスケットボール競技が行われ、県立体育館での男子決勝を取材した。日高川町の和歌山南陵と御坊市の選手が所属する和歌山工との一戦。結果は既報の通り、創部2年目の和歌山南陵が、和歌山工の大会4連覇を阻んだ。スコアは和歌山南陵124―102和歌山工。ドリブル、パス、そして両チーム合わせて100回以上のゴールシーンに興奮した。

 試合は和歌山南陵が持ち前の激しくプレッシャーをかける守備から、攻守の切り替えを早く、速い展開の攻撃で終始リード。ガードの中峰選手は鋭いアシストパスを決め、シューティングガードの加藤選手は3点シュートを沈めた。スモールフォワードの猪口選手はパスカットやドライブから得点を挙げ、パワーフォワードの柳沢選手とナイジェリアからの留学生でセンターのデイビッド選手はインサイドを制して得点やリバウンドを量産。中峰選手に替わって出場した1年の松本選手は攻守に堅実なプレーが光っていた。

 一方、和歌山工では日高地方出身の長井颯汰選手(2年)=湯川小―吉備中卒=がスタメンフル出場。猪口選手と熱いマッチアップを繰り広げ、攻めては3点シュート6本を含む30点と奮闘した。小学生のころから取材している選手。バスケの上手さはもちろん、愛嬌があって、これからも応援したいと思う。

 和歌山南陵は昨年春の創部から「観ている人を興奮させるバスケットボール」をテーマに活動。表彰式後、加藤真央主将(2年)は初優勝に「うれしいです」と笑顔を見せ、「初の全国。上位、1位を目指し、南陵の名前をとどろかせたい」と話していた。興奮させるバスケをインターハイでも見せてほしい。(笑)