四足歩行から二足歩行に進化した人にとって宿命の腰痛。実は筆者はこれまで無縁の生活を送り、症状の辛さも他人事なので「おおげさな」と思っていたが、先日、ついに腰痛に見舞われた。

 朝起きると腰に違和感があり、少し動くと鈍い痛み。妙に力をかけると腰が外れるような感じの痛みになる。夕方にはどんな態勢を取っても痛く、湿布を張って横になった。翌朝少し痛みが引いていたが、腰を伸ばすと痛いので曲げたまま、しかもゆっくり動かないと痛いので、まるで年寄りのよう。やはり40代後半にもなると、ガタが出てくるのだろうか。

 心当たりはある。ここ半年、リモートワークで車の中で記事を打つこともあるが、長い時は5、6時間ぶっ通しでパソコンに向かっている。現場に出て足で稼いでなんぼの記者だが、本紙記者は案外デスクワークが多く、これぐらいの時間はよくあること。ただでさえパソコンを打つ姿勢に注意しないと腰痛が出るらしいが、車のシートに座って打っていればなおさらだろう。

 ネットで調べてみると、コロナ禍で急増するリモートワークや在宅勤務で腰痛も増えている。それは会社の机と椅子のような職場環境が整っていない場所で仕事をするから。自宅の低いテーブルであぐらをかいて仕事をしたり、ソファに座って膝の上にパソコンを置いて打ったり。そんな中で腰痛の原因は座り方にあるそうで、予防のためには骨盤を垂直にするのがポイント。そのための座椅子やクッションもあるそうなので、活用したいと思うし、これからの時代、会社側もそういったリモート環境整備への理解と配慮が必要なのだと思う。(吉)