「特殊詐欺の被害が発生しました」という件名の「きしゅう君の防犯メール」が届いた。内容は「令和3年5月21日から24日にかけて、当署(かつらぎ署)管内に居住する40代女性が、インターネットサイト閲覧の料金未払い名目にATMでお金を振り込んでしまう被害が発生しました」。その日のニュースによると、女性はスマートフォンにショートメールが届いて電話したところ、男から「インターネットサイトの未払い料金がある」と言われ、指定する口座に現金30万円を振り込んだ。さらに実在する協会を名乗る男らから電話で「あなたの携帯はウイルスにかかっている。保険をかけた方がいい」と言われ、3回にわたり指定された口座に現金合わせて350万円を振り込んだという。

 また、この日は和歌山市の70代男性が現金や電子マネー合わせて約60万円をだまし取られたというニュースもあった。男性もスマートフォンに同様のショートメールが届き、書かれていた番号に電話をしてだまされたようだ。さらに、18日にも和歌山市の60代の女性2人が和歌山市役所の職員を名乗る男の「還付金がある」という電話をきっかけに、合わせて現金約200万円をだまし取られていたことが分かっている。

 県内で相次ぐ特殊詐欺被害。御坊署管内でも公的機関の職員を名乗り、還付金が受け取れるとだましてATMに誘導、お金を振り込ませる手口とみられる不審な電話がかかっており、防犯メールが届いていた。県警は特殊詐欺に対する被害防止専用の無料電話「ちょっと確認電話」(0120―508―878=これは わなや)を開設。不審な電話やメールがあれば「これは わなや」と疑って「ちょっと確認」してほしい。(笑)