先日、日高高校で、同校の有志生徒と台湾の高校生とのWEB交流会が開かれた。日高高校は昨年度までSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されており、積極的に国際交流を行ってきていた。昨年からはコロナの関係で交流は行えておらず、今回のWEB交流は2019年11月のベトナム訪問以来、約1年半ぶりとなった。

 交流会では日高の生徒たちがスライドを使って日本や和歌山、日高高校について英語で説明。カメラの前でけん玉を披露したり、アニメの絵を描いたパネルを使って文化やサブカルチャーを紹介。モニターに映った台湾の高校生たちは興味津々に見入り、時折、歓声を上げる様子も。短い時間のWEBでの交流だったが、互いの文化について知識を深めたようだった。

 コロナが始まってからはWEB会議が市民権を得ている。筆者も仕事上で何度か参加したが、準備なども簡単で、行き帰りの時間などもないため効率的に会議をすることができる。一方で、実際に会って話をする感覚になっているかと言えば、まだまだ遠いだろう。日高高の交流会でも画質や人数などの関係でモニターに映った一人一人の微妙な表情などは読み取れないため、話し方に変化をつけるのは難しかったと思う。

 そんな中、WEB会議もどんどん進化してきている。VR(バーチャルリアリティ)を使った技術では、ゴーグルを装着し、バーチャルの世界で会うことができ、会議だけでなくさまざまなイベントなどでも活用できる。空中に立体映像が浮かび上がるホログラム技術の開発も進んでおり、SF映画で見るような会議が一般化していくのかもしれない。コロナ禍で一気に進むWEB会議。これからの進化に注目したい。(城)