御坊市戦没者追悼式が18日、福祉センターで行われ、遺族ら約60人が市内963柱の英霊の冥福を祈るとともに、恒久平和への誓いを新たにした。

 市と市社会福祉協議会の主催。三浦市長が「終戦から76年の歳月が過ぎ、昭和から平成、そして令和という新しい時代になりました。これからも私たちは戦争の悲惨さを未来へと語り継ぎながら、平和で豊かな社会が永遠に続くことを祈り、郷土発展のために努めていきます」と式辞。仁坂吉伸知事の追悼の辞を中村一人日高振興局長が代読、小池佐左夫市議会議長、楠本文郎県議もそれぞれ述べた。

 市遺族会の仮家正弘会長は「われわれ戦没者遺族は、二度と戦争をしてはならない、われわれのような遺族を出してはならない、このことをあらためて認識し、世界の恒久平和実現に努力していかなければなりません。御霊に対する尊崇の念を語り続けるために、私たち遺族会でも戦没者の孫や関係者たちを中核とした青年部を立ち上げ、継承に取り組んでいるところ。一方で遺族以外の一般の人や児童生徒たちにも追悼式への参加が広がることを祈念します」と追悼の辞を述べた。