写真=九鬼宮司㊧から「奉納證」を受け取る小深田さん

 昨年7月、印南町を拠点に旗揚げしたさくらサーカスが14日、田辺市本宮町の熊野本宮大社で、これまで無事に公演を行ってきたことや支援者への感謝の気持ちを込めてパフォーマンスを奉納した。

 さくらサーカスはコロンビア出身のアラン・マルチネスさんと埼玉県出身の妻・小深田(こふかだ)尚恵さんが経営する大家族のサーカス団。8年前に高速道路ICが近く、環境のよい印南町津井が気に入って土地を購入、別のサーカス団に所属していたが、新たに自分たちのさくらサーカスを立ち上げた。印南での旗揚げ公演のあと、昨年11月7日から今年2月21日まで和歌山市内で公演。さらに3月13日から5月23日まで、田辺市上の山の田辺スポーツパークサブグラウンドで第3弾を開催している。

 熊野本宮大社では、かつて同大社があった大斎原にある2基の石祠を前に、世界中で最高金賞を受賞したマルチネスブラザーズの足技パフォーマンス「イカリオス」、身体の柔軟力の極限に挑戦する「コントーション」、バランス芸、ピエロのパフォーマンスを奉納。九鬼家隆宮司から小深田さんにサーカス演技奉納の証となる「奉納證」が授与された。

 小深田さんは「きょうまでけがや病気もなくみんなでここまでくることができたお礼と感謝を伝えに熊野本宮大社にお参りし、パフォーマンスを奉納させていただきました。印南や御坊で支援してくださっている方々にも本当に感謝しております。大変な時代ですが、私たちのサーカスを見て元気や笑顔になってくれることが一番うれしいです」と話している。