先月10日に発足した御坊日高教育旅行誘致協議会と連携しながら、修学旅行等の受け入れなどに取り組む民間組織「紀州体験交流ゆめ倶楽部」が12日、発足。同日、日高川町和佐の南山若者センターで設立・第1回総会が開かれた。

 日高地方7市町が連携し、広域で体験型旅行の誘客を図る新組織。これまで修学旅行等は市町単位で対応してきたが、大規模になると受け入れ体制が整わず断るケースもあったという。こうした課題を解消し、旅行会社や学校が求めるワンストップのスピード感ある対応を図る。

 構成メンバーは日高地方の観光関係者ら72個人と5団体で、4月から本格的に活動を開始する。5年間は御坊日高教育旅行誘致協議会のサポートを受けながら運営していくが、6年目からは独立採算を目指す。

 総会では今年度の事業計画を審議。日高地方の子どもたちを“お試し”として受け入れる御坊日高地域子供体験学習推進事業(21万8000円)、旅行会社や学校に教育旅行向けのパッケージ商品を売り込むプロモーション及び受入体制整備事業(111万8000円)などを盛り込んだ。

 初代の理事長には日高町の金﨑昭仁さんが選ばれ、「広域での取り組みで面識の少ない人もいる。まずは会員相互の親睦を図っていきたい」と抱負を語った。

 このほかの役員は次の皆さん。

 副理事長=辻井修(印南町)、原見知子(日高川町)▽理事=児玉聡美(日高川町)、庄田登紀美(印南町)▽監事=岩本智良(みなべ町)、高垣太郎(御坊市)