民間団体が行政の補助金を受けながらさまざまなイベントをしたり、新しい産品を開発したり、はたまた情報発信拠点を整備したり。これはこれで地域活性化に向けた効果はあるが、最初から補助金をもらって何かしている団体は、長続きしないことが多い。対してお金はないが地道にコツコツ、知恵を絞って汗をかいている団体は息の長い取り組みを続けていけると思う。
印南町印南原では12年ほど前、地元有志が里山の中に段々花畑園を整備し、それがやがて稲原さんぽ道の会という団体に発展してみんなで盛り上げていくことに。いまではアジサイ50本はじめ、サツキ、ショウブ、サクラ、キンポウジュなどが植栽され、6月にはあじさい祭りも行っている。PR用ポスターや看板なども手作りで、まさに行政の補助金などに頼らない手弁当の取り組みを続けてきた。そんなさんぽ道の会が先日、仁坂吉伸知事肝いりの新政策「未来を彩る花の郷づくり事業」の補助を受けてオンツツジ150本を植樹した。
長年の活動に、ようやく県が光を当てた形だが、行政の補助の出されるタイミングはこうあるべきなのかもしれない。この団体は補助を受けたからそれで活動が終わるのではなく、もともと足腰の強い取り組みをしているのだから、一層の発展が期待できる。
仁坂知事から聞いたが、オンツツジは「雄躑躅」の漢字を使うそうだ。ネットで調べると「雌躑躅(メンツツジ)」もあるそうで、雄は雌に比べて大きな花を咲かせる。印南町の花のスポットとしては川又観音のシャクナゲが有名だが、将来的に印南原は大輪の花を咲かせる「オンツツジの郷」と呼ばれるよう期待している。(吉)


