先日、コンビニでたばこを10箱入りのパッケージのまま「カートン買い」したとき、「ライター、お付けしましょうか」と尋ねられた。「加熱式たばこなんだけど…」と思いながら、紙巻きも加熱式も知らないのだろうと勝手に納得。家族に話すと、昔はカラオケ店にライターやマッチがサービスで置かれていたそう。あまり見かけなくなったライターやマッチ。つけ方が分からないという若者もおり、「マッチ1本 火事のもと」も、ピンとこない時代が来るかもしれない。

 栃木県足利市ので21日午後に発生した山火事は、数日たっても延焼が続き、いまだに鎮圧の見通しが立っていない。この火災について同市は会見で「ハイカー(ハイキングをする人たち)の休憩所が火元と推測される」と発表。住民への避難勧告も出されており、一刻も早い鎮火を願いたい。また、23日に東京都青梅市で住宅や山林を焼く火災、25日には群馬県桐生市でも山火事が発生。青梅市の火災はたき火が強風にあおられて周囲に広がった可能性があるとみられている。

 林野庁のホームページをみると、山火事は2015年から5年間の平均で、1年間に約1200件発生。焼損面積は約700㌶、損害額は約3億6000万円に上る。1月から5月にかけて集中しており、原因はたき火が最多。自然現象によるものはまれで、人のちょっとした火の取り扱いの不注意で起きているという。3月1日から7日までは春の火災予防運動。山火事予防運動も展開される。19年から20年にかけてのオーストラリアの大規模山林火災も記憶に新しい。マッチ1本にも注意して、ちょっとした不注意に気をつけよう。(笑)