写真=完成したポールとダレンさん(サミー高橋さん提供)

 美浜町三尾のカナダミュージアム南側にあるカナダガーデンに、本場カナダで制作されたトーテムポールが設置されることが決まり、トーテムポールをのせた船が24日に日本へ向けバンクーバー港を出航する。

 日本カナダ商工会議所のサミー高橋会長が昔の活気を失った三尾の現状や再生のための活動を聞き、観光や地域活性化のために両国の友情を象徴するトーテムポールを役立てたいと考え、スタートしたプロジェクト。以前から親交のあったNPO法人国際協力推進協議会の井利夫理事長=兵庫県姫路市=に資金協力を相談し、三尾(アメリカ村)のカナダ移民の先駆者工野儀兵衛氏のひ孫である井さんが快諾し実現した。

 制作は現地で多くのポール制作を手がけている彫刻家ダレン・イェルトンさんが担当し、樹齢300年の高さ約4㍍、直径90㌢のレッドシダー材を3カ月半かけ、儀兵衛氏への賞賛やカナダと日本の友好などの思いを込めて彫り上げられた。

 魂を注ぎ込む儀式なども済ませて完成したポールは、24日にバンクーバー港を出発し、3月12日に大阪港へ到着する予定となっている。美浜町は設置場所を検討し、三尾のカナダミュージアム南側にあるカナダガーデンに決定した。