仁坂吉伸知事は26日、新型コロナウイルスの県内の状況(24日現在)について「国の分科会が示す基準でみると、医療提供体制などの負荷から、全体としてステージ3(感染者急増期)にある」とし、これまでのステージ2(感染者漸増期)から1ランク引き上げた。

 県庁で行われた会見で、要因として現時点の確保病床の使用率44・2%、療養者数(人口10万人当たりの全療養者数)15・8人などが該当していることを挙げた。

 県内の感染状況は「年末年始は若者の帰省が多かったために若い世代の感染が多かった。しかし、最近では40~50代や中高年者の感染が増えている」とし、「高齢者の場合は重症化する場合が多く、入院期間が長引くこともある。以前と比べて病床状況が少し苦しくなっている」と述べた。地域別では湯浅保健所管内で増えていることも明らかにした。

 和歌山市でコロナ感染者の個人情報が流出した件にも言及し、「細心の注意を払わなければならず、再発防止に努めてもらいたい。しかし、今回の件で委縮し、コロナ対策が弱まることなく、感染防止に全力で取り組んでもらいたい」と述べた。