印南町、印南中学校3年生の「楽しく学ぶ防災おすそ分け講座」が21日、印南小学校の3・4年生48人を対象に開かれた。

 印南中では防災について学んだことを自分たちが講師となって小学生に教えようと、毎年講座を開講。今年の3年生は1泊の避難所生活を体験する防災キャンプなどに取り組んで、昨年12月には「ぼうさい甲子園」(1・17防災未来賞)のぼうさい大賞を受賞している。

 講座では岡本亜結奈さん、山本玲奈さん、井川咲世さん、森心羽姫さん、保川惺奈さん、樫尾咲依里さん、周家大輝君、木下航希君が講師となって、最初に防災キャンプについて紹介し、夜道の避難路は街灯が少なく、ふたのない溝など危険な箇所があることを指摘。かまどベンチでの火おこしやペットボトルの水一本で食事や歯磨きまでしたこと、女子は屋内の段ボール間仕切り、男子は屋外の1人用テントで宿泊したことなどを説明。「避難所生活の大変さと協力する大切さを学びました。災害は避けられませんが、備えておけば被害は少なくできます。皆さん、避難バッグは用意していますか。いまの時期ならマスクやカイロも必要です」と呼びかけた。

 防災クイズでは防災の日(9月1日)、世界津波の日(11月5日)などが出題され、「エレベーター内で地震が起きたらどうしますか」については「全ての階のボタンを押して、最初に停止したところで降りる」とした。2011年から毎年生徒が自作している防災紙芝居の披露もあり、今年は「つなぐ~犠牲者0を再び~」と題して宝永の南海大地震を描き、避難することの大切さを訴えた。

 実習では防災キャンプで男子が寝泊まりした1人用テントの組み立て方を実演。児童がテント内に入って、広さや寝心地も体験した。車椅子の使い方についても指導した。

 印南小3年生の坂口綸さんは「災害に備えて避難バッグを用意しておこうと思います。テントの下は冷たくて、あまり眠れなさそうに感じました」と話していた。

写真=印南中生と防災キャンプで使ったテントに入る児童ら