写真=「南無阿弥陀仏」を唱えながら歩く豊嶋住職

 日高川町玄子、浄土宗円通寺の豊嶋英雄住職(66)は、暦の上では一年で最も寒い日といわれる「大寒」の20日、通算1127回目の寒行を行った。

 寒の入りの1月5日から2月2日までの間、毎晩行う修業。26歳から始め、今年で40年目を迎えた。  網代笠に黒衣、白衣、手甲、頭陀袋を身につけ、伏鉦(ふせがね)をたたきながら一日2~3時間、約15㌔の距離を「南無阿弥陀仏」と唱えながら歩く。

 豊嶋さんは「26歳の時に、『27歳までに何かすれば偉なるぞ』という夢を見てから、今日まで続けている」という。体調のすぐれない日や雪、大雨などの日も一日も休むことがない。寒行中は、米、酒はいっさい口にせず、3度の食事は野菜類と豆乳のみ。「寒行させてもらっていると思っていれば、体が丈夫になり軽く感じます」という。  五穀豊穣、家内安全、交通安全、新型コロナ終息を願い、来月2日まで続く。