全国的に新型コロナの感染が急拡大するなか行われた日高地方5市町の成人式は、出席率が72・5%で、昨年の78・0%より5・5㌽減少した。各会場では手指消毒などの対策が行われたが、感染防止のため自主的に欠席する新成人が多かったとみられている。

 4日に日高町、10日に御坊市、日高川町、由良町、印南町で行われた。5市町の対象人数は668人(男346、女322)で、うち484人(男242、女242)が出席。各市町別の出席率をみると、昨年と比べてすべてのまちで減少した。

 最も減少率が大きかったのは日高町で、昨年の82・5%から68%に14・5㌽ダウン。由良町も76・1%から64・7%となり、11・4㌽の低下。逆に減少率が少なかったのは印南町で、昨年の82・4%から81・5%となり、わずか0・9㌽だった。日高川町は79・8%から74・6%に5・2㌽、御坊市は75・0%から71・5%に3・5㌽といずれも減少した。出席率が最も高かったのは印南町、逆に最も低かったのは由良町。

 男女別では男性が82・1%から69・9%と大きく低下したが、女性は73・6%から75・2%へ1・6㌽のアップ。女性は出席する着物を早くから予約しているため、欠席しづらい状況だったとみられる。

 出席率が落ちた要因について各市町の担当者からは、「新型コロナが急拡大し、全国的には中止にする自治体もあったなか、都会へ出ている新成人の欠席が例年よりも多かったのでは」という声が聞かれた。