日高町沖合の海でカヤックにつかまり、漂流していた30代の男性を助けたとして、海南海上保安署(福井明裕署長)は14日、由良町網代の漁業、長谷勝さん(75)に感謝状を贈った。
同署によると、11月8日、湯浅町の男性が友人と2人で別々のフィッシングカヤックに乗り、日高町の小杭漁港出て方杭沖で釣りをしていた午前8時30分ごろ、カヤックが横波を受けて転覆。男性は海に投げ出され、カヤックに乗り上がれないまま、118番通報して救助を求めていた。
長谷さんは午前9時30分ごろ、MES―KHI由良ドックへ入る貨物船の先導警戒を行うため、汽船「昭和Ⅱ」で由良港の外へ向かっていたところ、貨物船のえい航作業に向かう途中のタグボートから「漂流しているカヤックがある」との無線連絡を受け、急行。男性とカヤックを引き揚げ、小杭漁港まで搬送した。男性にけがはなかった。
この日、海南市下津町下津の同署を長谷さんが訪れ、福井署長が感謝状を贈呈。「人命にかかわる事故に発展しかねないなか、迅速な救助、ありがたく思っています。タイミングが悪かったらどうなっていたことか」とたたえた。
漁師歴35年の長谷さん。年齢を感じさせない腕っぷしの強さで男性だけでなく全長3㍍ほどあるカヤックも引き揚げ、「こんなことは初めて。男性の自力も加わって、ひょいっと揚がりましたよ。本当に無事でよかったと思います」と話していた。
写真=福井署長から感謝状を受ける長谷さん


