2級河川、日高川の水災害の軽減に取り組む日高川流域治水協議会が29日発足し、同日、日高振興局で第1回会合が開かれた。流域となる日高地方と西牟婁地方の5市町と関係機関が連携。氾濫の軽減対策などを盛り込んだ流域治水プロジェクトを策定し、ハードとソフトの対策が一体となった治水を推進する。

 構成メンバーは流域の御坊市、田辺市、美浜町、日高町、日高川町の首長や県職員ら12人。オブザーバーとして近畿地方整備局河川部の中川靖志地域河川調整官、関西電力水力事業本部田辺水力センターの西海宏則所長の2人が加わった。

 全国的に自然災害が頻発する中、河川流域の関係者が一体となって連携し、治水対策を推進することが目的。具体的には災害対策、避難、水防などを盛り込んだ流域治水プロジェクトを策定し、プロジェクトに基づく対策の実施へのフォローアップに取り組む。

 会合では日高振興局の中村一人局長が「日高川は2級河川の中では日本一の延長。流域面積も広く、複数の市町にまたがっている。県、市町、企業、住民が災害に対する情報を共有し、対策を進めていくことが重要」とあいさつした。

 事務局から流域治水プロジェクトの素案が提示され、▽氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策▽被害対象を減少させるための対策▽被害の軽減・早期復旧・復興のための対策――の3つを柱とした計画が説明された。来年3月末までに第2回の協議会を開催する。

 日高川では1953年7月の紀州大水害(7・18水害)、11年9月の台風12号による紀伊半島大水害で尊い人命が失われるなど甚大な被害を受けている。

写真=会合で日高振興局の中村局長があいさつ