第44回全国高校総合文化祭「2020こうち総文」書道部門の審査があり、県を代表して出場していた紀央館の北野穂乃香さん(3年)の作品が特別賞を受賞した。全国から集まった300点の中から、特別賞は46点のみに与えられ、同校としては昨年に続き2年連続、2回目の受賞となった。

 全国総文の出品作品から、文部科学大臣賞をはじめとする各賞を選んだ。レベルの高い全国の作品から、特に優秀な作品のみに贈られる賞で、何度も全国総文へ出場している同校でも昨年が初めて。

 北野さんの作品は、「臨 魏霊蔵薛法紹造像記(ぎれいぞうせっぽうしょうぞうぞうき)」。北魏時代の楷書作品で、3尺×8尺の用紙を縦に使い、上部は大きな文字、下部には小さい文字で書いた。正確な臨書と大きい文字の迫力などが評価された。高校に入って書道を始めるなど書道歴は短いが、日々練習に励んできた。

 受賞に際し、「選ばれるとは思っていなかったので、驚いています。大きな賞をとれて今まで書道を続けてきてよかったと、達成感を感じています」と喜んでいる。

 作品は来年2月1日から東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで展示される。

写真=北野さんの作品「臨 魏霊蔵薛法紹造像記」