日高町方杭の民宿「波満の家」に16日、今シーズン初めてのクエが入荷した。

 前日夜、日ノ御崎沖の紀伊水道で釣れた大物で、体長は105㌢、重さ23㌔。鍋にすれば約50人前になる。日ノ御崎沖で20㌔を超えるクエは今シーズン初めてという。釣り上げた漁師を通じて入荷され、17日の予約客から提供される。

 クエはクセ、臭みのない白身に脂がしっかりのり、他の魚にない独特の甘みがある。「フグよりもうまい」といわれるほどで、2年前に埼玉県で開催されたニッポン全国鍋グランプリでは、日高町のクエ鍋がグランプリを獲得。味はお墨付きとなっている。

 オーナーの濱一己さん(70)は「いいクエが入った。おいしい料理をお客さんに味わってもらえる」と話していた。クエ料理は来年3月末ごろまで楽しめる。

写真=民宿波満の家に入荷した大物の天然クエ