由良町神谷、旧白崎中学校を活用した民俗資料館「ゆらふるさと伝承館」に、懐かしい昭和の茶の間を再現した「昭和の部屋」が登場した=写真=。

 子どもたちに当時の暮らしを知ってもらおうと、6畳一間に住民から提供があった白黒テレビ、ちゃぶ台、掛け時計、黒電話、箪笥(たんす)などを配置した。当時、ほとんどの家庭に常備されていた木製の置き薬箱もある。すべて本物で、中高年にとってはタイムスリップしたかのようなノスタルジックな空間となっている。

 施設を管理する町教育委員会は「昭和の部屋以外にも、農具、漁具、生活用品、埋蔵文化財など幅広い分野の資料を取りそろえていますので、ぜひ見に来てください」と呼びかけている。

 ふるさと伝承館の開館日は月曜から金曜の平日で、職員が常駐していないため開館の申請手続きが必要。ただし、今月11日の日曜は開館する(申請は必要なし)。時間は午前10時から午後3時まで。入館は無料。詳しい問い合わせは町教委℡0738651800。