御坊市は23日、市役所を標的にして24日午後3時に爆破や銃乱射を予告するホームページへの投稿があったと発表した。全国的に類似の爆破予告が相次ぐなか、現時点で実際に事件は起きていないことや他の自治体の対応状況から、市は警察と連携して警戒を強化したうえで24日も通常通り開庁。万一に備えて、午後3時前後の来庁を控えるよう呼びかけている。

 市によると、18日午後10時37分に「御坊市役所を爆破する」と市ホームページ内の問い合わせフォームに書き込みがあり、20日に総務課職員が発見。内容は「9月24日午後3時に時限爆弾を作動させて職員と住民を殺害する」「その後アサルトライフルを持って庁内に入り、生き残った人間を殺害する」「命が惜しければ30BTC(ビットコイン)を送ること」などで、御坊署に相談するとともに、三浦源吾市長を含めて対応について協議した。いまのところ不審物は見つかっていない。

 市は23日、ホームページに爆破予告の対応を掲載。不審者の来庁や庁舎内に不審物がないかチェック体制を強化しており、犯行予告の24日午後3時前後には警戒監視や消防車の待機を行う。

 類似の爆破予告は6月ごろから全国の自治体や学校であり、それぞれ警察が悪質ないたずらとみて威力業務妨害等の疑いで捜査を進めている。県内でも23日に海南市が爆破予告を受けたと発表。同日午前中に御坊市役所を訪れた30代の女性は「本当だと怖い。早く犯人を捕まえてほしい」と話していた。