印南町教育委員会は2日から、いなみこども園に英語の専属講師を配置し、授業をスタートさせた。

 同町では今年3月、子育て支援施策を総合的かつ計画的に実施するため、第2期子ども・子育て支援事業計画を策定。外国人講師派遣事業については、同計画の基本目標の一つ「子どもが心豊かに育つ環境の整備」の一環。3、4、5歳児が対象で、幼いころから遊びを通して英語に親しみ、英語でのコミュニケーション力の向上につなげるのが狙い。日高地方では美浜町のひまわりこども園でも以前から英語の授業を取り入れている。

 いなみこども園ではひまわりこども園と同じく御坊市のコアラ英会話学校に依頼。講師はオーストラリア出身で日本に来て22年目となるBJ・ブレマさん(49)。3歳児のクラスでは絵本を見ながら「スウィング」 「ジャングルジム」などの単語の発声を練習。その場で走ったり、飛び跳ねたりして「ラン」「ホップ」などの言葉も学んだ。英語の歌もあり、園児たちは楽しそうに英語に親しんでいた。今後、各クラスが週1回、英語の授業を受ける。

写真=ブレマさんが絵本を見せて発声練習