「2020 夏 高校野球和歌山大会」は29日、2回戦があり、第1試合では和歌山高専が星林に競り勝って初戦を突破した。和歌山高専は10安打と敵失4つに乗じて着実に加点。2回までに3失点のエースが尻上がりに調子を上げ、エースの体調不良で7回から緊急登板となった2年生投手も終盤3イニングの星林の反撃を1点に抑え、逃げ切った。3回戦は8月1日の第2試合(午後1時~)で、対戦相手は新翔。

星林
1200000104
13000110× 6
和歌山高専

 和歌山高専は初回、四死球と投ゴロで1死二、三塁とし、松本の左犠飛で同点。2点を追いかける2回は1死から敵失、中西の右前打、染谷のバントで2死二、三塁とした後、藤﨑の中前適時打でまず1点。さらに二、三塁の好機に川口がしぶとく三遊間を破る左前2点適時打を放ち、一気に逆転に成功した。

 3回から5回まで無得点に終わった和歌山高専打線だが、6回、伊賀と上野の連続安打などで1死一、三塁と攻め立て、中西の一ゴロがミスを誘って1点を追加。7回にも敵失と四球などでつかんだ1死一、三塁から富岡の左越え適時二塁打で1点リードを広げ、試合の主導権を譲らなかった。

 和歌山高専のエース・上野は初回、1死三塁から中犠飛で1点を与え、2回には適時内野安打と重盗で2点を許す不安定な立ち上がりとなった。3回以降は落ち着きを取り戻し、6回までの4イニングは2四球の走者を出しただけの無安打投球。7回の投球練習中に足をつるアクシデントに見舞われ、降板したが、6回3安打3失点の粘投で先発の役割は果たした。

 2番手の2年生右腕・蔦尾は9回までの3イニングを2安打1失点と好救援。8回に四球、安打、野選で1死満塁のピンチを背負うと押し出し四球で1点を失ったが、その後は連続三振で追加点を阻み、ベンチの起用に応えた。最終回は1死から左前打を打たれたが、後続を二飛、二ゴロに仕留め、チームを勝利に導いた。

写真=和歌山高専2回、川口が三遊間を破る2点適時打