日高町は29日、若者広場で鳥獣追い払い用花火の講習会を開き、町内の農家9人が使用方法を学んだ。

 サルによる稲などの食害被害が近年多発していることを受け、日高町では昨年、講習会を初めて開催。講師は有田川町で追い払い用花火を販売している㈲紀州煙火の藪田善助会長(78)ら2人で、中央公民館で安全対策の説明を受けたあと、若者広場に移動して試射を行った。

 使用したのは長さ45㌢の筒状ホルダーに花火を入れて手に持ち、5発を連射できるタイプ。参加者が1人ずつ順番に行い、使い方を実践した。

 蚊取り線香で点火すると、数秒後に空中に飛び出し、「バーン」と大きな音を出してさく裂。比井の皿山守さん(73)は「最近は毎年のようにサルの被害に遭っている。被害が少なくなれば」と、効果を期待しながら話していた。

写真=30日も同様の講習会が開かれる