「2020 夏 高校野球和歌山大会」は3日目の23日、1回戦1試合と2回戦2試合が行われた。第1試合の1回戦では、紀央館が県和歌山に快勝。両校安打数は2桁の10本ずつで並んだが、紀央館は1、5、8回にそれぞれ3安打集めるなど効率よく攻め、序盤、中盤、終盤と着実に得点を重ねた。2回戦は29日の予定で、第2試合(正午~)で和歌山商とぶつかる。

紀央館
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県和歌山

 紀央館は初回、東吾と山田の連打などで無死一、三塁とすると、原の中犠飛であっという間に先制。さらに2死三塁から井戸の右前適時打で1点を追加し、主導権を握った。5回には東吾の一塁線二塁打、四球、原の右前打で無死満塁と攻め立て、暴投で1点を追加した。8回は1死二塁から山﨑の中前適時打でまず1点を奪い、なおも東吾の中前打と四球で満塁と好機を広げた後、原の中前2点適時打でダメ押し。9回にも敵失と山﨑の左犠飛で2得点してリードを6点差に広げ、試合を決めた。

 紀央館先発は左腕の井戸。3回に3者連続三振(振り逃げ含む)をマークするなど素晴らしい立ち上がりで、4回から7回までは毎回走者を背負うも2つの併殺打にも助けられて決定打を許さなかった。8回3長短打を浴びて2点を献上し、この回で降板。8回9安打2失点でマウンドを譲った。

 9回を任された2番手の田口は2死から安打されたが、次打者を左飛に仕留め、危なげなく試合を終わらせた。

写真=紀央館8回、原が中前2点適時打