生活に困っている地域のシングルマザーらを支援しようと、御坊市で「御坊こども食堂」を運営するNPO法人フードバンク和歌山(古賀敬教理事長)は11日から毎月2回、一人親単独世帯に食料を無料で配布する「フードパントリー」を開く。

 フードパントリーは一人親家庭や生活困窮者ら、生活に困っている人を対象に食品を無料で配付する活動。新型コロナウイルスの感染拡大で収入が減ったり、学校の臨時休校で給食がなくなって負担が増えたり、一人親家庭の生活に影響が出る中、支援を求める声を受けて始める。

 対象は御坊市、日高郡内の一人親単独世帯で、食料は1回につき対象世帯の約1日分を目安に配布。他に同居人がいる場合は対象外となる。

 開催は毎月第2、4土曜の午後1時から4時まで、場所は御坊市湯川町財部の日高総合型クラブ。一人親世帯の証明書を持参し、初回のみ申し込み用紙に記入してもらう。

 和歌山市や有田地方に続いての開催。古賀理事長は「コロナの関係で支援を求める声を上げてくれました。その声に応え、こども食堂へ食べにこられない人に、食料を持って帰ってもらいます。お気軽にお問い合わせください。また、私たちの活動に興味がある人の連絡もお待ちしています」と話している。

 問い合わせは事務局℡080―3792―0000。