新型コロナウイルスに伴う生活支援と経済対策として印南町商工会は1日から、「お得にかえる商品券」の事業をスタートした。

 3000円分の通常商品券を購入すると、飲食店限定で使える2000円分の商品券がついてくる事業で、1000セットの限定販売。29日に切目と切目川地区、30日に稲原と真妻地区で先行販売し、各地区100セットずつ計400セットが完売した。1日には商工会館で残り600セットを販売したところ、順番待ちの長蛇の列ができ、開始の午前9時からわずか30分で完売する人気ぶり。午前6時半から並んだという先頭の印南の60代主婦は「コロナで大変な時に助かります。ハンバーグのお店に家族と行って使いたいです」と笑顔をみせていた。販売には整理券の発行などなく、列に並んだものの買えなかった一部の人から不満の声もあった。

 通常商品券は町内105店(19日現在)で使用でき、飲食店用の商品券は町内の和食・洋食店、喫茶、ピザ屋、すし屋、弁当屋などで使える。使用期限は10月31日。

 商工会では1日から、「印南3店舗スタンプラリー」の事業も行っている。参加約70店で500円以上の買い物などをすればスタンプが1個もらえ、異なる3店舗で集めて応募すれば、抽選で豪華景品が当たる。多くの参加を呼びかけている。

写真=商品券の販売に多くの行列