ハスをまちいっぱいに咲かせて地域活性化につなげようと、御坊市藤田町吉田のNPO法人北吉田蓮の郷(佐竹成公理事長)は12日から、市内の主要施設へ舞妃蓮の鉢植えを置いている。4年目の取り組みで、初日はまちの玄関口であるJR御坊駅にも正面出入り口に2鉢を設置。公共機関や事業所30カ所に飾り、ハスのまち御坊をアピールする。

 鉢植えの設置は、「御坊市を蓮の街に」をスローガンに掲げ、2017年からの取り組み。今年も3月に鉢の植え替えを行い、この日、御坊駅では佐竹理事長ら3人が舞妃蓮を出入り口に左右1鉢ずつ置いた。舞妃蓮はすでにつぼみを付けており、入り口に向かって右側は早ければ一両日中にも、左側は1週間以内に美しい大輪を咲かせそう。

 このほか、日高振興局や市役所を回り、今後順次設置。佐竹理事長は「皆さんの心の癒やしに。景気もこのようにふくらみ、花が開いてくれればいいですね。また、多くの人に観てもらって、御坊がハスのまちであることを知ってもらいたい。街中にハスをいっぱい咲かせ、地域活性化につなげたい」と期待を込め、御坊駅の坂口博紀副駅長は「きれいなハスは、お客さんの話のきっかけにもなりますし、花を見てほっとさせてくれます。御坊生まれの舞妃蓮を多くの人に知ってもらえればありがたく、私たちもしっかりPRしていきたい」と話していた。

写真=御坊駅に設置された舞妃蓮の鉢植え