御坊市は、新型コロナウイルス対応型地方創生臨時交付金(限度額1億1545万4000円)の事業案をまとめ、19日の議会全員協議会で説明した。事業は経済や生活の支援を中心に11項目で、事業費は計1億8000万円。限度額超過分については財政調整基金を活用し、また、予算については専決処分で執行していく。

 実施するのは企業者等応援給付金、中小企業信用保証料補給(新型コロナウイルス感染症対策)、水道料金減免、臨時特別出産祝金~お母さんありがとう事業~、学校等給食費無料化、子育て遠隔相談支援、施設等マスク購入、避難所衛生関係備蓄、市立図書館書籍消毒機購入、市民文化会館消毒機購入、公共施設等消毒液購入の11事業。企業者等応援給付金(1億300万円)は国の持続化給付金の対象(前年同月比の売上50%以上減)にならない前年比30%以上50%未満の減収となった中小法人や個人事業主らを対象に最大20万円を給付する。

 臨時特別出産祝金(1000万円)は国の臨時給付金(10万円)の対象外となる4月28日以降、12月31日までに生まれた子どもを対象に10万円を給付。水道料金減免(3700万円)は全世帯の基本料金2カ月分、学校等給食費無料化(1800万円)は幼稚園・小中学校の2カ月分の給食費を無料にする。

 議会では執行部が概要を説明。議員からは早期実施や今後の感染予防対策について要望があった。市は今後、詳細をまとめ、ホームページ等で広報。企業者等応援給付金については農林漁業者らも対象とし、早ければ6月に入って受け付けを始める。