御坊市立図書館は19日、臨時休館(20日から5月6日まで)を前に多くの人が訪れ、約1400冊の貸し出しがあった。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止へ、御坊市の教育委員会関連施設はすべて19日から休館となったが、図書館は利用者の便宜を図るため日曜に当たる19日まで開館し、貸し出しできる冊数を通常の1人5冊から10冊へ倍にした。

 休校要請が出た3月初め頃から、子ども用のマスクが品薄だったこともあってか親子連れの来館が大きく減り、全体的に来館者も少なくなっていた。休館間際、18日には約1200冊、19日は約1400冊と久しぶりに1000冊を超えた。最大限の10冊まで借りる人が多く、長編小説などを抱えてカウンターに急ぐ姿がみられた。貸し出し期間も通常の2週間から1カ月と延長しており、利用者は「この機会に、以前から気になっていたけど読めなかった長編小説などに挑戦したいと思います」と話していた。

写真=カウンターで貸し出し処理を行う職員