日高川では稚アユの遡上(そじょう)が始まった。日高川町若野の堰堤(えんてい)では、上流を目指す体長7、8㌢のアユが魚道の段差をジャンプして乗り越える光景がみられる。日高川漁業協同組合によると、今年は暖冬だったが、3月初旬に寒い日が多かったため、遡上は昨年より1週間程度遅いという。今月中旬にピークを迎え、5月中旬まで続く。
昨年秋に河川の下流域で孵化したあと、海で成長。春に川の水温が緩み始める頃から稚アユの遡上が始まった。河口から約8㌔上流の若野堰堤の魚道では、稚アユが水中から勢いをつけて次々に跳びはねる力強い姿を見せている。
漁協によると、今シーズンは先月12日に遡上が初めて確認された。今年は暖冬で推移したが、先月上旬に雪が降るなど気温が下がったことが影響し、昨年よりも遡上の開始が遅れた。稚アユの大きさは例年並み。昨年は370万匹が遡上し、漁協は今年も同じ程度を期待しているという。
漁協では鮎種苗センターで卵から孵化させた人工アユ120万匹を育てており、1日にはこのうち17万匹を椿山ダム上流にある支流の寒川、丹生ノ川(龍神村)などに放流した。日高川の友釣りの解禁は日本一早い5月1日。今後も解禁に向けて放流活動を行う。
写真=勢いよく跳びはねる稚アユ(日高川町の若野堰堤)


