新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日高地方の事業所でも従業員がマスクを着用する動きが広がっている。以前はマナー上の理由から「マスク着用は相手に失礼」という印象もあったが、銀行やスーパーなどでも従業員に着用を推進。体温測定、除菌シートの設置など感染防止対策をとる事業所もみられる。
新型コロナウイルスの発生が確認される前は、各事業所とも「接客対応は基本的にマスクをしないことが望ましい」というスタンスだったが、感染の拡大を受けてマスク着用を徹底する事業所が増えている。
きのくに信用金庫では全職員にマスク着用を指示し、入り口に感染予防の観点から「当面、マスクを着用して営業させていただきます」と書いた張り紙で客に理解を求めている。職員に対しても出勤前に体温を測定、37・5度以上ある場合は上司に報告するようにしているほか、電車通勤の職員は込み合う時間帯を避けるよう時差出勤も認めた。紀陽銀行も同様、全行員のマスク着用などの感染防止対策を実施している。
Aコープでは、買い物かごの持ち手部分を除菌する除菌シートを入り口付近に設置。惣菜の販売コーナーでも複数の買い物客が使用するトングで取って購入する単品売りを取り止め、パック入りだけを販売するようにした。大手携帯電話ショップでも、基本的にはマスクの着用で接客するようにしているという。
マスク着用に対する来店者らの苦情はなく、日高町荊木のAコープひだか店を訪れた同町志賀の女性(51)は「全国的にも感染者が日に日に増えている。最近は衛生管理に神経質になりがちで、こうして除菌シートも設置してくれると助かります。店員さんがマスクしてくれるのも失礼という感覚はなく、逆に安心感があります」と話していた。
写真=マスクで対応する職員(きのくに信用金庫御坊営業部)


