美浜町三尾のカナダミュージアム(三尾たかえ館長)に、カナダや日系移民の歴史書や日系二世に関するものなど67冊の蔵書が移民の子孫から贈られた。
本を寄贈したのは、バンクバーで生まれ、9歳まで過ごしたという嶋英洋さん(88)=千葉県=。嶋さんの亡きおじ嶋正一さんは、カナダの野球殿堂、BC州スポーツ殿堂入りを果たした伝説の日系人野球チーム「バンクーバー朝日」の元選手。先月、東京でチームの資料収集等に取り組むいとこの嶋洋文さん(72)とともに正一さんと同じチームに所属していた野田為雄さんの故郷三尾を訪れ、カナダミュージアムに立ち寄った。同ミュージアムで、移民者が帰国後、カナダの生活様式や文化を根付かせた歴史、当時の貴重な資料を見学した英洋さんは、「人生をかけた大事業(海外移住)は、単に当事者だけのことではなく、その土地の人たちの協力で成り立つことが理解できました。日ノ御埼灯台は、移住者を送り出し、また、故郷に帰る人を出迎えた心の灯。その歴史がミュージアムにあります」と感銘を受け、自身が集めた蔵書を役立てたいと寄贈することになった。贈られたのは、「カナダ日本人移民物語」「カナダ日系移民の軌跡」「カナダ 経済の旅」「カナダ移民排斥史(日本の漁民移民)」など67冊。寄贈を受けた三尾館長は「貴重な蔵書をいただきありがたいです。展示やカナダ移民について学ぶ学生さんに、研究資料として活用してもらえるよう準備したいです」と話していた。
写真=贈られたカナダ移民関連の書籍と三尾館長


