美浜町三尾のアメリカ村食堂「すてぶすとん」に、三尾出身の洋画家、故寺西進三郎氏の作品が寄贈された。

 寺西氏は、画廊を経営しながら数多くの新人作家を輩出した一面を持ち、富士山、奥入瀬渓流、生まれ育った和歌山などを主題に、さまざまな風景画、民家を描いたことで知られる。寄贈されたのは、三尾の法善寺から三尾漁港を見下ろした風景画。夕日に照らされた海や山、家並みが美しく、「南紀漁港」という画題で2005年の写実画壇に出品された60号(縦90㌢、横130㌢)の大作。多くの寺西氏の作品を所蔵し、町にも数点寄贈している小林欽二郎さん(61)=埼玉県=が昨年11月、前町長森下誠史氏との縁で三尾を訪れ、すてぶすとんで食事をし、そこからの景色が、この絵と同じだったことから寄贈することになったという。

 生前の寺西氏と30年以上親交があり、絵を教わったこともあるという小林さんは、「故郷を思って描いた絵が、故郷の三尾に飾られ、皆さんに見てもらえることを寺西さんも喜んでいると思います」。すてぶすとんの大浦美代子店長は「お店の雰囲気にもぴったりで、心温まる絵を鑑賞しながら、くつろぎのひとときを楽しんでもらえればうれしいです。バルコニーに出て、絵と同じ景色もぜひ見てもらえれば」と喜んでいた。

写真=寄贈された寺西氏の絵と大浦店長㊨ら